「BtoCへの参入で会社に新しい風を吹かせていく」と語るのは、マネキン人形制作などを手掛けるトーマネの岩下沢子執行役員・社長室室長だ。
同社は、マネキン制作の人体造形技術や芸術性を生かした商品開発を強みに、会社全体でBtoC領域を強化するため、2024年2月に初の自社BtoC‐ECサイト「EDOMAE(エドマエ)」を開設した。
「エドマエ」の展開は、部門やキャリアなどを問わずにアイデアを形にするプロジェクト。全社一丸となって取り組んでいく。
ECサイト「エドマエ」は、インテリアアートブランドとして展開している。「まじめにふざける」というコンセプトを掲げる。マネキン制作で培ってきた技術力とクオリティーの高さを武器に、遊び心も加えた立体アートを販売する。サイト構築は「Shopify(ショッピファイ)」を用いた。
▲数量限定で販売するシリーズ作品「BANANA」
商品を発送するための梱包にもこだわる。立体アートは精密な製品であるため、アイテムの形状に沿って梱包や緩衝材をかたどる。梱包サイズも非常に大きく、「数百万円する絵画を運ぶ際などに用いるやり方をエドマエでも展開する」(岩下沢子執行役員)。
ECサイトで展開する最初のアイテムは「BANANA」というシリーズ作品で全4種類。数量限定で販売している。ハンギング型の天井や壁から吊り下げるディスプレー作品となっている。
今後は、新シリーズを年に数回のペースで発表して順次アイテムを拡大する予定だという。