KDDIとJPIXは3月29日、4月1日から大阪ビジネスパーク(OBP)エリアにおいて、データセンター間を芯線接続するサービスとインターネットエクスチェンジ(IX)の提供、およびデータセンター拠点を開設することを発表した。
KDDIはデータセンター事業者としてOBPエリアのデータセンター同士を接続することで、データセンターを利用する顧客同士のコネクティビティ(相互接続性)を向上し、西日本で最大規模のコネクティビティデータセンターを実現する。
顧客のビジネスの効率化と拡大、スピードの向上、そして、顧客同士がつながることによる新たな価値創造をサポートし、社会のDX(デジタルトランスフォーメーション)に貢献する。
取り組みの背景
世界的にデータビジネスが加速しており、IoT、5Gの普及や動画ストリーミングサービスの増加、クラウド活用の進展に加え、昨今では加速度的なAI活用とビッグデータにより、ユーザートラフィックが増加。それに伴い、デジタル社会を実現するために、より多くのコンテンツ事業者やインターネット事業者、ハイパースケーラーなどが相互につながり合い、価値を創出し合うことが可能なプラットフォームの重要性が増している。
また、首都直下型地震などの大規模災害を念頭に、首都圏以外での国内外トラフィック交換を可能にすべく、データセンター間のコネクティビティ向上への取り組みも求められているという。
提供される概要
両社は、西日本におけるデータセンター集約地のひとつであるOBPエリアにおいて、同エリアに所在する「TELEHOUSE OSAKA」とデジタルエッジ・ジャパンのデータセンターOSA1など、データセンター間を芯線接続するサービスを提供する。
これまで、OBPエリアではTELEHOUSEを含む各データセンターの利用ユーザーがデータセンター間の接続を希望する場合、顧客にて個別に通信キャリアの専用回線を用意する必要があった。芯線接続サービスを利用することで、回線コストの削減に加え、大容量かつ柔軟な接続環境を実現する。
また両社は、OBPエリアのデジタルエッジ OSA1など複数のデータセンターにおいて、「JPIX大阪」の新たな接続拠点と、「TELEHOUSE OSAKA」を補完するデータセンターサービスを提供する。
KDDIグループは、OBPエリアにおける複数のデータセンター間において、高信頼・高品質な接続とコネクティビティの向上を実現し、顧客がさまざまなパートナーとつながることで顧客の新たなビジネス創出を支援する。
また同社は今後も、協調領域における事業者、パートナーとのコラボレーションを通じ、世界のコネクティビティ環境の向上に貢献していきたい構え。