SCSKは3月29日、中小規模業務ビルのオーナー向けに、建物の省エネ・CO2排出量削減を支援するサービス「ZEBiT(ゼビット)」を4月1日から提供を開始すると発表した。
快適な室内環境を実現しながら、建物で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指した建物は、ZEB(Net Zero Energy Building)と呼ばれており、同サービスは建物のZEB化を支援する。
「ZEBiT」の概要
「ZEBiT」は、IoTを活用してエネルギー使用量(電力・水道・ガス)の可視化により建物全体の CO2 排出量を算定するカーボンマネジメント、設備の制御・状態監視を行うエネルギーマネジメントをクラウドサービスとして提供する。
建物とクラウド間の通信サービスを併せて提供することにより、第三者からのアクセスを制限するセキュアな環境での利用を実現する。
「ZEBiT」の特徴
「ZEBiT」は、BAS(Building Automation System:建築設備の統合管理・監視・制御、省エネを目的とした統合システム)やBEMS(Building and Energy Management System:建物の運用時省エネを目的としたシステム)の導入が進まなかった業務用建築物でも、必要最小限の機器構成で利用できる。
照明や空調などの設備交換と併せて導入することができ、テナント企業への影響を最小限に抑えた導入が可能だという。
複数の建物の設備を遠隔からさまざまなセンサーと連動して、監視・制御することができるほか、環境関連の各種法令対応(省エネ定期報告書作成など)に必要なデータの自動収集・出力が可能。