TISインテックグループのTISは3月28日、データで企業の成長と競争力の強化を実現する経営管理サービス群「ACTIONARISE」のリニューアルについて発表した。同社がこれまでに提供してきた経営管理関連サービスを統合し、データドリブン経営を支援する。また、各メーカーが提供するシステムやユーザーがすでに利用中のシステムとも連携できるようになった。

財務領域や非財務領域を含めたあらゆる経営管理業務を対象として、自社に最適なサービスを選定しつつ同サービスを利用することで、段階的にデータドリブン経営を実現しながら定着が期待できるようだ。

リニューアル後の「ACTIONARISE」

ACTIONARISEは経営に必要なデータの生成から収集、データに基づく経営判断とアクションの定着まで支援し、迅速で確実なデータドリブン経営を促す。独自のITソリューション製品群と、データソースからデータ活用までを含めたストーリーやテンプレートなどにより、データドリブン経営を実現するための各プロセスに対応する。変革の開始から定着までそれぞれのフェーズを伴走型でコンサルテーションし、総合的なサポートによって目的達成を後押しするとのことだ。

サービス提供領域については、日本特有の要件や法対応などを考慮した業務の標準化を図る業務システムサービス、システム間連携やデータ統合の自動化機能を提供するサービスのほか、先進のアナリティクス技術で経営指標の可視化、ドリルダウン分析、予測シナリオ生成や分析等を実現する機能・テンプレート群などを提供する。

  • リニューアル後のサービスイメージ

    リニューアル後のサービスイメージ

「ACTIONARISE」のサービスラインナップ

経営管理システム構想策定支援サービスでは、顧客の経営ビジョンから将来あるべき姿の定義を定義し、その目指す方向への最初の一歩とビジョン実現のためのロードマップ策定、経営管理システムの全体構想を支援する。

会計処理エンジンは、さまざまなシステムと連携してデータ蓄積と会計業務処理が可能な、会計データハブ機能を持ち合わせたエンジン。蓄積されたデータと内蔵のBI（ビジネスインテリジェンス）で経営管理をサポート。

クラウド型経費精算システム「Spendia」は、日本の法制度や商習慣にマッチするクラウド型経費精算システム。AI（Artificial Intelligence：人工知能）の活用や高い操作性で、業務の効率化にノーコードで対応する。

人的資本経営実践サービスは人材戦略策定のコンサルティングからデータドリブンな意思決定基盤の構築など、人的資本経営のマネジメントサイクルをサポートする。