PHP Webフレームワーク「Laravel」のローカル開発環境「Laravel Herd」のWindows版がリリースされたことを、独Beyond Code社のCTOで開発者であるマルセル・ポシオ(Marcel Pociot)氏が現地時間3月26日、Xで発表した。
PHP WebフレームワークLaravelローカル開発環境「Laravel Herd」Windows版
「Laravel Herd」は、ローカル環境に「Laravel」及び他のPHPフレームワークの開発環境を構築するアプリケーション。PHP、nginx、Node.jsなど「Laravel」での開発に必要な機能一式を提供する他、ネイティブ バイナリを使用することで高速なPHP開発環境が利用できる。「Laravel」以外にも「CakePHP 3」「Slim」「Symfony」などのPHPフレームワークに対応する他、PHPを使用した、「Drupal」「Joomla!」「WordPress」など複数のCMS(Content Management Systems)での開発にも利用できる。
今までmacOS版のみが提供されてきたが、Windows版がリリースされたことでより多くのユーザーが同環境を利用できるようになる。「Laravel Herd」の主な特長としては、異なるPHP及びNode.jsのバージョンを簡単に切り替えて利用できる他、共有ツール「Expose」を使用してサイトの共有、独自のグローバルショートカット機能、「Laravel」のREPL(Read-Eval-Print Loop:対話型実行環境)「Tinker」の利用、PHP用デバッガ「Xdebug」などが利用できる。
Windows版はWindows 10以降に対応、インストールはWebサイトよりセットアップファイルをダウンロードして管理者権限で利用できる。インストール後、アプリケーション一覧から「Laravel Herd」をクリックするか、デスクトップにできたショートカットメニューをクリックすることで起動、右下のタスクトレイにアイコンができるのでそちらから様々な機能にアクセスできる。
「Laravel Herd」には無料版の「Basic」、多くの追加機能が実装されている有料版の「Pro」と「Pro」ライセンス10個と優先サポートがついた「Teams」が存在している。データベースに関しては、「Pro」では、MySQL、Redis等のサービスが付属しているが、「Basic」利用の場合は、SQLiteを超えるデータベースが必要な場合は手動でのインストールが必要となる。