NTTデータグループのエヌ・ティ・ティ・データ・セキスイシステムズ(NTTデータセキスイシステムズ)は3月27日、勤務シフトを自動で作成できるクラウドサービス「Qolus(コーラス)」の提供を開始すると発表した。

同サービスの特徴は、パターン(早番や日勤など)や、フリー(9-11時、9-12時など)といった、勤務形態が異なる従業員が混在する勤務シフトの自動作成に対応している点だ。Webブラウザベースでシフトの作成ができ、複数店舗をまたぐ応援管理および複数拠点の労働時間集計もできる。従業員はスマートフォンなどのデバイスから希望申請や勤務表の閲覧が可能だ。

  • 「Qolus(コーラス)」利用イメージ

    「Qolus(コーラス)」利用イメージ

パートやアルバイトなど多様な働き手が存在する小売業やサービス業では、個々のライフスタイルに合わせた柔軟な勤務体制を実現しようとする動きが広がっている。総合スーパーを展開するイオンリテールでは、従業員がスマホから勤務希望を提出できるツールを本格展開させている。

Qolusの提供価格は、基本利用料(従業員1人あたり)が月300円で、シフト作成者利用料(追加1人あたり)が月2000円。また初期登録料として10万円かかる(いずれも税別)。同社によるとパターンとフリーが混在する勤務シフトを自動で作成するサービスは業界初だという。

NTTデータセキスイシステムズは今後、勤怠管理システムをはじめとする他サービスとの連携や、ガバナンス強化に向けた機能などを拡充する予定だ。