電通デジタルは3月26日、デジタルコンテンツやサービスにおけるインクルージョンの推進を目指す「ウェブアクセシビリティプロジェクト」の取り組み拡大のため、発達障がいや精神障がいなどの当事者の視点を活かしたコンサルティング事業を展開するLedesoneと業務提携したことを発表した。

業務提携の背景

2024年4月1日より改正障害者差別解消法が施行され、民間企業でも障がい当事者から改善の求めがあった場合に、合理的配慮を提供することが義務化される。

これを背景に、電通デジタルでは「ウェブアクセシビリティコンサルティングサービス」を提供し、ウェブアクセシビリティ診断、診断に基づく改善提案、デザイン・実装支援、運用支援を一気通貫で行っている。

加えて電通デジタルは、2023年にアクセシビリティに高い専門性を持つ、インフォアクシアと業務提携を開始しており、今回のLedesoneとの新たな業務提携による3社協業のもと、対応領域を拡大し多様なユーザーニーズへの対応力強化を実現するという。

これにより、電通デジタルが持つウェブサイトの構築・実装支援の実績・知見とクリエイティビティとの掛け合わせによる強みを生かし、当事者の視点を取り入れたサービスを拡充することで、ウェブアクセシビリティガイドラインに則ったアクセシビリティの向上だけでなく、実際の声を反映したより良いUI/UXの最大化を図る構え。

Ledesoneとの取り組み内容

電通デジタルとLedesoneは、「ウェブアクセシビリティ向上に向けた発達障がい/精神障がいへの理解促進のための、障がい当事者モニターによるユーザビリティテスト、インタビュー、座談会などの実施」「今後、サービス/プロダクト開発支援などウェブ以外のアクセシビリティ領域への取り組み」という2点に関して取り組みを行う。

電通デジタルは今後も、クライアント企業のデジタルコンテンツやサービスに関するアクセシビリティ向上の支援を通じ、誰もが過ごしやすいデジタル社会の実現を目指したい構え。