NECは3月25日、日本ガイシ向けに、各製造工程を可視化・管理し、AVEVAのソフトウェア「AVEVA Manufacturing Execution System」を活用して、現場作業者への製造指示や生産実績の分析などを行う統合生産管理システムを構築したことを発表した。
日本ガイシは同システムにより製品の試作から生産までの早期立ち上げを実現し、新たな事業・製品の創出を加速したい考え。なお同システムは、日本ガイシの少量生産製品を取り扱う工場にて2024年5月から稼働を開始し、今後他の工場にも展開していく予定。
システムの概要
AVEVA Manufacturing Execution Systemは、食品・飲料・化学分野を中心にグローバルで800社を超える企業への導入実績を有するMES(Manufacturing Execution System:製造実行システム)ソフトウェアであり、多様な製造設備とのインタフェースを有することに加え、ローコードツールによる開発が可能なもの。
同システムにより、日本ガイシは製造設備や業務プロセスの変更、他製品の製造ラインへの展開時に自社のIT要員によるローコード開発で柔軟かつ迅速なシステム構築・改修を実現するという。また、誰もが共通的に製造現場のデータを分析・活用可能とし、データドリブン型のものづくりを強化する。
NECは、AVEVAと2022年から協業しており、今回の日本ガイシ向けの実績を活かし、引き続きNECが有するIT領域の先進技術や製造業の知見と、AVEVA社が有するグローバルで実績豊富なOT(Operational Technology)領域のソフトウェアを組み合わせて提供することで、日本のプロセス産業の工場のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進を支援していきたい構え。