Cohesity Japanは3月25日、NVIDIAと、顧客向けの生成AI機能強化に向けた協業および投資拡大を発表した。NVIDIAは、NVIDIA NIM microservicesを利用し、NVIDIA AI EnterpriseをCohesity Gaiaプラットフォームに統合することで、組織が生成AIとデータを安全に利用できるよう支援する。
Cohesity GaiaはCohesityが開発中のAI機能。NVIDIA NIMおよびその他の技術を統合し、すぐに導入可能な生成AIソリューションを備えたエンタープライズクラスのマルチクラウドデータプラットフォームの一部として提供する。Cohesity GaiaとNVIDIA AI Enterpriseの統合により、最新のAI機能に直接アクセスでき、オペレーションの効率化やセキュリティリスクへの対処、データからより多くの価値を生み出せるようになる。
具体的な機能としては、NVIDIA NIMを使用し、特定のドメインに適した生成AIモデルを作成できるようになり、Cohesityの顧客はそのデータと共に大規模言語モデル(LLM)を組織のブランドボイスに適合させることが可能。また、顧客が生成AIアシスタントを介してデータを照会し、インサイトを得るためのツールを提供するほか、開発者およびパートナーのエコシステムがCohesityのデータを活用できるようになる。
これにより、エコシステムパートナーはデータに基づいた深いインサイトを提供する生成AIアプリを構築でき、顧客はパートナーや開発者が構築しやすい方法で、データを安全に利用可能。NVIDIA NIMを利用することで、Cohesity Gaiaの顧客はデータのバックアップとアーカイブに生成AIを追加でき、データ主導のインサイトの力を得られる。
Cohesityの資金調達活動により、NVIDIAも新たな投資家となった。現在、Cohesity Gaiaは一般利用が可能で、今後NVIDIA AI Enterprise機能との統合が予定されている。
NVIDIAの創業者およびCEOであるJensen Huang氏は、次のように述べている。「生成AIは、企業に新たな生産性の機会を与えるコンピューティングプラットフォームの転換です。私たちはCohesityと協力し、企業がセキュリティや管理の柔軟性を損なうことなく、データからより大きな価値を得られるよう支援しています」