日立製作所(日立)は3月19日、米半導体大手のNVIDIA(エヌビディア)と協業すると発表した。エヌビディアの生成AIに関するノウハウを、日立のエネルギーやモビリティといったOT(制御・運用技術)領域や、デジタルソリューションに組み合わせる。
OT領域においては、センサーやデバイス、機器・設備から生成される膨大なデータを取り込み、生成AIを適用することで、パフォーマンスを効率化し、洞察(インサイト)を深め、これまでは不可能であったアクションを自動化できることが期待されている。
具体的には日立のDX事業「Lumada(ルマーダ)」の各種AIソリューションと、エヌビディアの「NVIDIA AI Enterprise」や「Modulus」のプラットフォームを統合していく。モビリティやエネルギー、製造業、金融などのさまざまな業種向けのサービスを開発していく。
また、日立はエヌビディアと連携しながら、エグゼクティブリーダーシップチームの選出およびCoE(Center of Excellence)の設立を行う。加えて、エヌビディアのAIソフトウェアやGPU技術と融合した業種向けソリューションを開発・展開していく。さらに日立は、エヌビディアのソフトウェアプラットフォームに関するエンジニアの育成強化にも投資していく考えだ。