Malwarebytesはこのほど、「New Facebook photo rule hoax spreads|Malwarebytes」において、Facebook上の写真やメッセージを勝手に利用する新ルールが始まるというデマに注意を呼びかけた。このデマには、チェーンメールのように拡散を指示する内容が含まれているが、指示に従うと法律に抵触する可能性があるため無視する必要がある。

  • New Facebook photo rule hoax spreads|Malwarebytes

デマの内容

Malwarebytesが確認したデマの主な概要は次の通り。

  • 明日からFacebookの新ルールが始まり、あなたの写真が使用される。締切は今日まで
  • 私はFacebook、Metaによる写真やメッセージの使用を許可しない
  • プライバシーの侵害は法律で罰せられる可能性がある
  • このメッセージを長押しすると「コピー」が表示される。コピーをクリックして新しい投稿を作成し、空のフィールドをタップして「ペースト」をクリックする
  • 何もしない者は同意したとみなす
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    拡散が確認されたデマの例 引用:Malwarebytes

このメッセージは肝心な部分が省略されており、理解に苦しむ内容となっている。それらを想像で補完すると、「Facebookが写真やメッセージを勝手に使おうとしている。それを阻止するにはこのメッセージを今日中に再投稿せよ」と理解できる。つまり、受信者の不安をあおり無限拡散を狙ういわゆる「不幸の手紙」と同じデマとみられる。

真実と対策

特別な事情がない限りユーザーの著作権は保護されており、MetaがFacebook上の写真やメッセージを規約にない方法で使用することはない。また、Facebookの利用時に同意した規約はメッセージの投稿だけで無効にすることはできない。そのため、このメッセージがデマであることは明らかだが、法律や過去の事例に詳しくない未成年などはだまされる可能性がある。

このようなメッセージを再投稿することで他人の権利や業務を妨害するに至った場合、罪に問われる可能性があるためこのようなメッセージは無視する必要がある。Malwarebytesはこのようなデマへの対策として、真偽不明のメッセージを受け取ったユーザーに対し、その内容を検索して信憑性を確認することを推奨している。