CMS(Contents Management System)「PowerCMS」を開発するアルファサードは3月15日、同社がゼロベースで新規開発した「PowerCMS X」の最新版ver3.6のリリースを発表した。「PowerCMS X」は、国内導入実績3,000サイトを超える「PowerCMS」の開発ノウハウを生かしPHPで新規設計・実装したCMS。従来比20倍の高速動作にAI翻訳活用での日本語入力に対応した「やさしい日本語エディタ」、GitHubでのテンプレートの管理機能など便利なシステムも実装している。

特許取得のJavaScriptを使った「ふりがな作成機能」や「Video.js」ベースのオリジナル動画プレイヤーを実装した「ver3.6」

「PowerCMS X」(公式Webサイト)

「PowerCMS X」(公式Webサイト)

最新版の「ver3.6」では、特許取得(7351468)のJavaScriptを使ったふりがな作成機能、オープンソース「Video.js」ベースのオリジナル動画プレイヤー、「MeCab」を使用したサイト内検索の精度向上など機能強化が図られた。ふりがな作成機能、オリジナル動画プレイヤーは、「政府広報オンライン」で既に利用されている機能となっているが、それ以外にも、細かな改善や新機能など100を超える修正と追加がなされている。同時に「ver.2」系の最新版、「ver.2.76」も同時にリリースしている。詳細はリリースノートで確認できる。おもな機能は以下の通り。

・ふりがな作成機能「SimplifiedJapanese」プラグイン。同機能は、CMSで静的HTMLテキストをルビ付きテキストに変換したJSONデータを自動生成し、JavaScriptで画面内のテキストに適用する。読み込み後にON/OFFを切替えできるモジュールも提供する。

  • ふりがな作成機能「SimplifiedJapanese」プラグイン利用イメージ(同社資料より)

    ふりがな作成機能「SimplifiedJapanese」プラグイン利用イメージ(同社資料より)

・オープンソース「Video.js」ベースの動画再生プレイヤー「VideoCaptions」プラグイン。JavaScript動画再生ライブラリ「Video.js」をカスタマイズし独自に実装。管理画面上で字幕・チャプターの追加・編集機能や、秒を指定した動画の自動サムネイル生成機能、MP4ファイルをHLS(HTTP Live Streaming)フォーマットにコンバートする機能が利用できる。カスタマイズした外観、字幕機能、10秒スキップ、フルスクリーン表示が可能なオリジナル動画プレイヤーが活用可能に。

  • 動画再生プレイヤー「VideoCaptions」プラグイン(同社資料より)

    動画再生プレイヤー「VideoCaptions」プラグイン(同社資料より)

上記以外にも有償プラグインとして会員サイトへのSNSログインを可能にする「MembersSNSConnect」プラグインも提供される。「PowerCMS X」は、Apache2.0以降またはnginx、PHPバージョン7.1以降、MySQL 5.6以降、MariaDB 10.2以降、Libxml2.7.8以上の環境で利用できる。