TOPPANデジタル、OS Trading & Investments(以下OSTI)、サグリの3社は3月15日、ルワンダとタンザニアの農園において、スマート農業実現に向けた実証実験を開始することを発表した。期間は2024年4月~2025年3月。
実証実験の概要
この実証実験は、衛星観測データを用いた農地の生育/土壌分析や、気象データのセンシングなど、テクノロジーを活用して現地のニーズに適合した、スマート農業ソリューションの開発を目指すもの。
OSTIは東アフリカにおける農園事業「Smart Village Project」を推進しており、ルワンダでマカダミアナッツ事業を、タンザニアでは北部Arusha州に保有する広大な農地でコーヒーを中心とした農園事業を展開している。
サグリは、衛星データ(SATELLITE)×機械学習(AI)×区画技術(GRID)を掛け合わせて農業や環境における課題解決をめざす、岐阜大学発のスタートアップ企業。
一方、TOPPANデジタルは2023年にOSTIと資本業務提携を締結し、DX・SXソリューションを活用した、アフリカ地域における現地ニーズや実態に即したスマート農業ソリューションの開発を進めている。
こうした中、さらなるスマート農業ソリューションの強化にむけてTOPPANデジタルとサグリは業務提携契約を締結した。これを受け、3社共同でアフリカ地域におけるデータドリブンな農園運営に資する、スマート農業ソリューションの開発に向けた実証実験を開始するということだ。
実証実験での各社の役割は、TOPPANデジタルが全体コーディネートおよびLPWAネットワーク技術を活用したZETAソリューションの提供、OSTIが実証環境提供と農園活動記録の提供、比較テストの実施、および収穫したコーヒー豆のデータ分析。サグリは衛星観測データ活用ソリューションの提供など。
今後は、2026年に東アフリカのプランテーション型農園向けスマート農業ソリューションを開発し、他の国や地域・農園への提供を目指す。