Microsoftは2024年3月12日、Windows 10 Enterprise LTSC 2019およびWindows Server 2019向けに更新プログラム「KB5035849」をリリースした。Bleeping Computerが「Windows KB5035849 update failing to install with 0xd000034 errors」で伝えたところによると、この更新プログラムを実行している時に「0xd000034 」エラーが発生してインストールを継続できない問題が発生しているようだ。
更新プログラム「KB5035849」とは
更新プログラム「KB5035849」が影響を受けるのはWindowsの次のエディションである。
- Windows 10 Enterprise LTSC 2019
- Windows 10 IoT Enterprise LTSC 2019
- Windows 10 IoT Core LTSC 2019
- Windows Server 2019
これらのエディションは2024年1月9日にメインストリームのサポートが終了しており、現在は5年間の延長サポート期間中にある。KB5035849には、タッチキーボードが開かなくなる問題の修正のほか、証明書関連機能のアップデートや脆弱性の修正が含まれている。また、2024年3月のセキュリティ更新プログラムにおける修正内容も含まれる。
KB5035849のインストールエラーと回避方法
Bleeping Computerによると、KB5035849を適用しようとした複数のユーザーから、エラーコード「0xd0000034」のエラーが発生してインストールが継続できないという報告が寄せられているという。
回避策としては、Microsoft Update CatalogからKB5035849のパッケージをダウンロードして、手動でアップデートを実施する方法が紹介されている。この場合は、エラーが発生せずに問題なくアップデートを適用できるという。ただし、KB5035849を手動でインストールする際は、その前に必ず別の更新プログラムである「KB5005112」をインストールする必要がある。KB5005112とKB5035849は次のページからダウンロードできる。
なお、Microsoftはまだこの問題について公式なコメントを発表しておらず、リリースノートの既知の問題セクションにも反映されていない。