Microsoftは3月12日(現地時間)、Windows 10向けの累積更新プログラム「KB5035845」をリリースした。Windows 共有でGmailなどのサードパーティー製アプリにURLの共有が可能になったほか、8件の既知の問題が修正されている。また、61件の脆弱性が修正された2024年3月のセキュリティ更新プログラムの内容も含まれているため、早急にアップデートを実施することが推奨されている。
アップデートの詳細は次のリリースノートにまとめられている。
KB5035845における主な変更点
KB5035845における主な変更点としては、次の項目が挙げられている。
- Windows 共有で、WhatsApp、Gmail、Facebook、LinkedInなどのアプリに対してURLを直接共有できるようになった
- セカンダリ ドライブにインストールしたゲームが消えてしまう問題が修正された
- Windows バックアップアプリがサポートされていない地域ではアプリが表示されなくなった
- Azure Virtual Desktopへのサインインで遅延が発生する問題が修正された
- Azure Virtual Desktop仮想マシンでlsass.exeのアクセス違反によりランダムに再起動が発生する問題が修正された
- Windows Hello for Businessにおいて特定のアプリでMicrosoft Entra IDを使用する認証が行えない問題が修正された
- Microsoft Edgeのインターネット オプションデータ設定のUIの間違いが修正された
- 日本語入力メソッド エディター (IME) がカスタムデスクトップで動作しない問題が修正された
- リモート デスクトップでソブリン クラウド エンドポイントにWeb認証で接続できない問題が修正された
2024年3月のセキュリティ更新プログラム
KB5035845には、同日にMicrosoftがリリースした2024年3月のセキュリティ更新プログラムの修正内容も含まれている。このセキュリティ更新プログラムでは61個の脆弱性が修正されている。Windowsに関連した緊急性の高い脆弱性もあるため、早急にアップデートを適用することが推奨されている。
KB5035845はセキュリティ修正を含む必須の更新プログラムであるため、Windows Updateによる自動更新を有効にしている場合は、自動でアップデートが実施される。その他にMicrosoft Update Catalogからスタンドアロン パッケージをダウンロードして適用することもできる。