SiNCEは3月14日、広告運用の効率化と成果向上を支援する生成AI技術を活用したサービス「AdGenix」の提供を開始したことを発表した。従来のような人によるキーワード選定では捉えきれなかった需要を見つけ出し、ROI(Return On Investment:投資利益率)の高いキーワード選定とクリエイティブ作成を支援するという。

  • 生成AIや機械学習を活用しているという

    生成AIや機械学習を活用しているという

サービスの概要

近年はデジタル広告市場の急成長に伴って、企業のマーケティング戦略においてWeb広告運用の効率化が重要となっている。しかし、これまでの広告運用はインハウスや代理店の担当者の知識と経験に依存する場合が多く、課題となっていた。特にリスティング広告においてはコンバージョンに至るキーワードの発見がROAS(Return On Advertising Spend:広告の費用対効果)に直結するため、効率の良い単価で獲得できるキーワードの発見が不可欠となっていた。

同サービスは広告キーワードの自動生成や、クリエイティブの自動作成、広告効果の評価まで一連の広告運用プロセスを自動化する。広告運用の効率化と精度の向上を目指しており、広告単価の低減と未到達層への顧客拡大が見込めるという。広告運用実績データを評価データとして活用しており、運用データに基づいたAIによる継続的な最適化を実施し、広告効果の持続的な向上を支援する。

サービスの特長

AdGenixは特に競合の激しい市場や一般的なキーワードでは獲得が困難な業界において、未開拓の市場を発見し獲得単価の削減と広告効果の最大化をサポートする。ユーザーはマーケティング戦略からキーワード選定、クリエイティブ制作、成果分析までの一連の広告運用プロセスを効率化して広告予算の最適化が図れるとのことだ。

従来の広告運用において課題であった、一般キーワードでの獲得難易度の高さ、予算消化の困難さ、キーワードの入札単価の上昇などの解決が見込めるようだ。また、人の工数削減によるコスト効率の改善とナレッジの蓄積にも寄与するという。

  • ブルーオーシャンとなっているキーワードを探索する

    ブルーオーシャンとなっているキーワードを探索する