電通デジタルは3月14日、AI活用によって企業の次世代マーケティング活動支援を統合的に行うサービスブランド「∞AI」の一環として、バーチャルヒューマンを活用した次世代AIオウンドメディア「Owned Human(オウンドヒューマン)」の実用化に向けた取り組みを開始すると発表した。

「Owned Human」の概要

「Owned Human」は、顧客とのリアルタイムな音声対話を可能とする、高度な人間性を備えたバーチャルヒューマンを配した次世代型のオウンドメディア。

「Owned Human」は、顧客の問い合わせに対しスピーディーかつ適切に対応するとともに、パーソナライズしたコンテンツを提供することを実現する。

加えて、企業が抱える顧客とのコミュニケーションコストやエンゲージメントの向上、パーソナライゼーションの難しさといった課題をテクノロジーの力で解決し、オウンドメディアをマーケティングツールへと進化させる。

「Owned Human」のオウンドメディアとしての強み

従来のオウンドメディアでは、顧客は自らの手で検索して探す、企業側からの一方通行のコミュニケーションだった。

これに対し、「Owned Human」は、“知りたい情報はバーチャルヒューマンと対話して手に入れる”インタラクティブなコミュニケーションを目指す。顧客との対話から文脈を読み取り、最適な情報を最適なタイミングで届けることで、かつてない顧客体験を提供することが可能としている。

また、「Owned Human」が提供するバーチャルヒューマンは企業の個性とニーズに合わせて人格やデザインを変えられ、顧客一人一人に寄り添ったコミュニケーションを実現することで、顧客との距離を近くする。

  • 従来のオウンドメディアとの比較

実証実験により実用化を目指す

同社は今後、協業するクライアント企業と共に実証実験を重ねて、AI活用による新たなオウンドメディアの実現を目指す。

具体的には、協業するクライアント企業における「Owned Human」構築支援を進めながら、高度なパーソナライズを実現するための「データ環境の構築と優れた機械学習」、良質な顧客体験を提供するための「コミュニケーション設計」、そして継続的なモニタリングとチューニングを実行する「PDCA体制」の検証とアップデートを行っていく。