「店番長」(公式Webサイト)

リンコムは3月12日、チェーンストア向け業務指示効率化クラウドサービス「店番長」でプレビュー版として提供してきた「AI指示アシスタント」を正式サービスとして提供することを発表、AIエンジン「GPT-4 Turbo」公式版リリースに合わせて6月頃の公開を目指す。「店番長(みせばんちょう)」は、チェーンストアなど多店舗を運営する企業向けのサービスで本部から各店舗へ出される業務指示の実効性を向上させるクラウドソリューション。

本部配信の業務指示は同サービス利用企業で平均年間で約2,000通(週40通)発信され、これらの膨大な指示の実行力を上げるため、PDCAサイクルに回答(Reply)の"R"を加えた「PDRCA」サイクルを導入、指示の浸透と実行確認などにより実行力の向上を図り、店舗運営に必要な業務実施状況の分析・可視化機能、情報共有など多くの機能を提供する。

GPT-4でキーワードを入力するだけでAIが本部指示のサンプルを作成、業務を効率化

今回同社が提供を発表した「AI指示アシスタント」は、膨大な業務指示作成の負担軽減と効率化、指示のクオリティ向上を目指し開発されたもので、2023年12月にプレビュー版の公開を行い、フィードバックを受け改良、機能をアップデートしている。「AI指示アシスタント」はOpenAIの「GPT-4 Turbo」を活用、アプリ内登録データのコンテキスト情報をもとにしたシステムプロンプトとユーザー入力のプロンプトからAIがおすすめの業務指示提案を行う。サンプルでは、"バレンタインシーズン、売り場写真、チョコ関連"と入力した内容からタイトル、カテゴリー、開始期間、通達と具体的な内容、回答形式の指示を出力している。

  • 「AI指示アシスタント」で生成される業務指示のサンプル(同社資料より)