ワンキャリアとアドビは3月13日、学生や社会人のクリエイティブスキル向上の支援に向けた協業を発表した。両社は共同で企業の採用担当者への調査を実施し、さらに就活生に必要なクリエイティブスキル獲得のためのラーニングプログラムの提供する。
協業の内容
両社は、企業の人事および採用担当者を対象に、新卒採用プロセスに関するアンケート調査を実施した結果、従来の履歴書やエントリーシート中心の新卒採用活動では、回答企業の38.6%が「学生の個性が分かりづらい」、29.1%が「持っているスキルの程度が分かりにくい」、26.6%が「読むのに時間がかかる」といった課題を感じている状況が明らかになったという。
そんな中、学生理解を深めるためにクリエイティブツールなどを活用して作成したデジタル自己PRコンテンツの提出を推奨する会社は76.4%に上ったということだ。
この状況を受けてワンキャリアは3月13日、就活サイト「ONE CAREER」で特設サイトを開設した。アドビは就職活動を控えた学生に向け、アドビのクリエイティブツールを用いたスキル向上を目的としたラーニングプログラムを提供する。
同プログラムでは、6本の動画を通してデザインスキルの基礎から、「Adobe Express」や「Adobe Photoshop」の活用方法などを紹介する。これにより、学生が就職活動時に企業へ伝えたいメッセージや自分らしさの発信にクリエイティブツールをいかに有効活用できるか、体系的に学べるよう支援するという。
今後は、2024年後半に就職活動を終えて内定を取得した学生を対象に、クリエイティブスキルの向上やキャリア形成を支援するため、ラーニングプログラムのさらなる拡充を計画。また、学生から中途求職者までを対象にクリエイティブスキルを向上させ、リスキリングの需要も満たすための取り組みを実施予定とのことだ。
この協業を通じて両社は、求職者のクリエイティブスキル習得を促進し、就職活動における自己表現の可能性を広げていくことで、一人ひとりのキャリアが輝くよう支援していくとしている。