シャープは3月12日、設置面積の大きい切妻屋根に適した高出力の住宅用太陽電池モジュール「NU-435PP」および「NU-287PP」を2024年4月より発売すると発表した。

NU-435PPは従来サイズ(1721mm×1133mm×40mm)ながらNU-287PPは短辺の長さが従来サイズの2/3に抑えたモデル(1721mm×768mm×40mm)で、これらを組み合わせることで、屋根スペースに無駄なく太陽電池モジュールを設置できるようになり、高い搭載容量を実現することが可能になるという。

  • 左上がNU-435PP、左下がNU-287PP。右が設置イメージ

    左上がNU-435PP、左下がNU-287PP。右が設置イメージ (出所:シャープ)

また、太陽電池セルには、シリコンウェハをN型にし、セル裏面に極薄のパッシベーション膜を施す技術である「N型高効率セル技術」を採用。これにより、発電量を大きくできたほか、高温時の発電量低下も抑えられるようになり、NU-435PPではモジュール出力が従来機種比で約5%向上したほか、モジュールの温度上昇による変換効率の低下を約12%改善することに成功。夏場のようなモジュールが高温になる時期であっても、発電量の低下を抑制することができるようになったとする。

  • 「N型高効率セル技術」を採用

    「N型高効率セル技術」を採用することで、モジュール出力が従来機種比で5%向上したほか、高温時の変換効率の低下を約12%改善することができたとする (出所:シャープ)

なお、NU-435PPのモジュール変換効率は22.3%で公称最大出力は435W。希望小売価格は29万7000円としている。一方のNU-287PPのモジュール変換効率は21.7%で、公称最大出力は287W。希望小売価格は20万9000円としており、2モジュール合計で月産約1万台を計画している。