Chromiumの開発チームは現地時間2024年3月11日、Speedometer 3.0のリリースを公式ブログで取り上げた。SpeedometerはWebブラウザーの性能を測定するベンチマークとして2014年に登場し、2018年には開発チームも多彩になったSpeedometer 2.0が登場している。Speedometer 3.0はJavaScriptのUIライブラリー再選定やHTML5イベントループモデルへの対応など、主にモダンWebブラウザーへの対応強化を図った。
BrowserBench.orgの発表によると、Speedometer 3.0は前述の他にもCanvasとSVGチャート(React Stockcharts、Chart.js、Perf Dashboard、Observable Plot)のレンダリング、コード編集(CodeMirror)、WYSIWYG編集(TipTap)、ニュースサイト(Next.jsとNuxt.js)の読み取りをシミュレートする新しいテストを追加した。また、ユーザーアクションを模倣するTodoMVCはAngular、Backbone、jQuery、Lit、Preact、React、React+Redux、Svelte、Vueなどを基に再構築している。テストランナーもWebブラウザーで行う作業の多くを対象とし、見逃していたレンダリング作業を測定できるようになった。