SDTは3月11日、別府市、大分大学医学部との産学官連携による生成AIを活用した事業における実証運用の開始を発表した。今回の実証運用では、別府市LINE公式アカウント上で提供しているチャットボットと違い、自然言語による問合せが可能となる。

実証運用の概要

SDTは、2024年1月に別府市、大分大学医学部とDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進し、デジタル社会の実現に貢献することを目的とした「生成AIを活用した事業の実証運用に関する連携協定」を締結した。

そして、この連携協定に基づき、別府市は同年3月8日から生成AIを活用した「子育て分野」のチャットボットの実証運用を開始した。

生成AIを活用した子育て分野のチャットボットは、別府市の子育てに関するサービスなどの独自データベースから回答に近いものを抽出し、その回答を基に生成AIが回答を生成する仕組みとなっている。

  • 生成AIを活用した「子育て分野」のチャットボット

    生成AIを活用した「子育て分野」のチャットボット

なお、今回の実証運用に使用する生成AIのプラットフォームとしては、SDTが提供するPanorama AIが採用されている。SDTは、Panorama AIを採用することで、生成AIと企業や自治体のデータとの連携により、パノラマのような視点で新しい洞察を提供するとしている。