プライム・ストラテジーは3月7日、WordPressのEC用プラグイン「WooCommerce(ウーコマース)」日本初のWooExpert認定企業シノビアシと共同で、EC業界が抱える2025年3月末までの本人認証システム導入や日本独自の商習慣などに対応するWooCommerceプラグインを開発することを発表した。
本人認証システム機能や日本の商習慣へ対応する専用設定などを追加するプラグインを共同開発
両社が共同開発するプラグインは、本人認証システム、個人情報保護法対策、日本の商習慣への適合する設定自動化などの機能を実装したものが想定されている。共同開発を行う背景として、EC加盟店は2023年3月改訂の「クレジットカード・セキュリティガイドライン」により2025年3月末までの本人認証システムEMV3-Dセキュア導入が義務化、国内でのECサイト運営には、利用するCMSがこの本人認証システムに対応しているかどうかが重要な問題となる。
主な開発項目としては、EMV3-Dセキュア必須化に伴う、住所確認サービス(AVS:Address Verification System)への対応、管理者の2段階認証機能、管理者ログインページのBasic認証化、購入者の購入時・パスワード変更時などのパスワード以外でのパスキー対応などの認証機能、個人情報保護法における第三者提供の保管義務対応など。プラグインには、KUSANAGIでのWordPressインストール時に容易にWooCommerceをインストールできるオプションやセキュリティ用プラグインの同梱なども計画されている。プラグインは2024年夏頃のリリースを目指し開発を進めていくという。
シノビアシは、WooCommerce開発会社Automattic Inc.によりアジア初の「Silver Certified WooExpert」に認定された企業で代表の田中昌平氏は、日本のWooCommerce開発の第一人者。今回の共同開発に併せて両社は戦略的パートナーとして「KUSANAGI Strategic Alliance Partner」を締結している。