セールスフォース・ジャパンは3月8日、「Einstein 1 Studio」と「Salesforce Data Cloud」の新機能を、日本で提供開始することを発表した。
Einstein 1 Studioの概要
Einstein 1 Studioは、Salesforceの管理者や開発者がEinsteinの機能をカスタマイズしCRM(顧客関係管理)アプリにAIをシームレスに組み込むためのローコードツールセットとなっている。
今回、国内で提供を開始する機能は、カスタムされた再利用可能なAIプロンプトを作成する「プロンプトビルダー(Prompt Buider)」、ユースケースに合わせて適切なLLM(大規模言語モデル)を選択する「モデルビルダー(Model Builder)」、企業がEinstein Copilotを自社のビジネス向けに設定、カスタマイズできるようになる「Copilot Builder」の3つ。
このうち、プロンプトビルダーとモデルビルダーは3月8日より日本市場での一般提供を開始し、Copilot Builderは日本での提供開始は未定とのこと。
Salesforce Data Cloudの概要
Salesforce Data Cloudは、Salesforceに組み込まれたハイパースケールデータプラットフォーム。今回、国内で提供される機能は、「データフェデレーション:Bring Your Own Lake」「Data Cloud ベクトルデータベース」「Einstein Copilot Search」の3つ。
データフェデレーション:Bring Your Own Lakeは、SnowflakeおよびGoogle CloudのBigQuery上のデータを、SalesforceのData Cloudに実データのコピー作業なし(ゼロETL)で連携し、データを統合することが可能。
また、Data Cloud ベクトルデータベースはPDFやメール、会話記録などを含むあらゆるビジネスデータと購入履歴、カスタマーサポートケース、製品在庫などの構造化データが統合され、生成AIのプロンプト上でグラウンディングして活用できる。
さらに、Einstein Copilot Searchは、ユーザーのリクエストを受け取りData Cloud ベクトルデータベースに埋め込まれたデータに対して、類似性検索を実行し、関連性が高く正確な回答作成を可能としている。
データフェデレーション:Bring Your Own Lakeの日本市場での一般提供開始、Data CloudベクトルデータベースとEinstein Copilot Searchの日本でのパイロット提供開始はともに3月中旬を予定しているとのこと。