東芝テックは3月7日、同社製の自動釣銭機や飲食店向け無線オーダーシステム「OrderVelocity」に連携可能な飲食店向けクラウド型POSシステム「FSlegatony」を発表した。発売予定日は2024年夏。

  • システム概要図

    システム概要図

FSlegatonyの概要

クラウド型POSシステムは導入時の初期費用を抑えられるが、対応ハードウェアが汎用性が高いタブレットやプリンタであることが多く、ハードウェアトラブルの際は店舗側の負担が大きくなるケースがある。

今回発表したシステムでは、ハードウェアとソフトウェアの両方を提供することで店舗運営をトータルにサポートし、Order Velocityと連携してオンプレミス型の安定性や使いやすさを保ちつつ、クラウドサービスの最新機能を追加料金なしで利用可能。

さらに、同社製飲食店向け注文連携サービス「OrderLinkage」との連携により、フードデリバリーやモバイルオーダーなどの外部サービスと接続し、注文管理を一元化することが可能となる。

またFSlegatonyのWebサイトでは、店舗のデータ分析やマスタ作成ができ、時間や場所を選ばず店舗情報を確認できる。また、同社が取り扱うiPadのクラウド型POSとのGUI(Graphical User Interface)の共通化や売上データの連携により、企業内で業種業態に応じたシステムを選択することが可能だという。

同社は今後、セルフレジやその他機能の拡充により、店舗のニーズに合わせた導入を進めていく構え。また、今後も飲食業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に取り組み、店舗運営の効率化と新たな価値創出に貢献し、社会課題の解決を目指すとしている。