Malwarebytesは3月5日(米国時間)、「No “Apple magic” as 11% of macOS detections last year came from malware|Malwarebytes」において、Macはマルウェアに対して無敵とする意見は誤解だとして、Macのサイバー攻撃の被害の実情を解説した。この誤解が生まれた背景には、圧倒的な普及によりWindowsにサイバー攻撃が集中したため、Macは攻撃されないという誤った認識が広がったことがあるとされる。

  • No “Apple magic” as 11% of macOS detections last year came from malware|Malwarebytes

    No “Apple magic” as 11% of macOS detections last year came from malware|Malwarebytes

2023年のMacの被害状況

Malwarebytesによると、MacOSは現在、米国のOSシェアの約31%を占めており、企業の約25%がMacデバイスを使用しているという。そのため、従来と比較してサイバー攻撃の標的となりやすい状況に変化している。

Malwarebytesは、2023年に発生したMacOSおよびMacデバイスを標的とした主な事案として、以下を挙げている。

Macを狙うサイバー攻撃への対策

基本的にMacOSやMacデバイスへのサイバー攻撃の目的は、Windowsデバイスへの攻撃と変わらない。MacとWindowsではシステムが大きく異なるため、それぞれに合わせた攻撃戦略や手法を必要とすることから、普及率のより高いWindowsがサイバー攻撃の標的とされてきた。近年はMacデバイスの利用者の増加にあわせ、Macを標的とする攻撃が増加傾向にある。

このようなMacデバイスへの進化する脅威に備えるため、MalwarebytesはMacユーザーに対してMac向けのセキュリティソリューションの導入を推奨している。今後、復活したLockBitがMac向けのランサムウェアを展開する可能性もあることから、プロアクティブな対策が望まれている。