東日本旅客鉄道(JR東日本)は3月5日、グループ経営ビジョン「変革2027」の下で、2025年3月下旬にまちびらきを控える"未来への実験場"「TAKANAWA GATEWAY CITY」から広域のスタートアップエコシステムの構築に取り組むことを明らかにした。
スタートアップを支援するエコシステム
同社が今回発表したエコシステムでは、世界中の社会課題に対して先端的なノウハウとのコラボレーションの機会や、鉄道データを含む街のデータ基盤(都市OS)による分析、多様な資金サポートを提供することで、ソリューションの創出から社会実装までサポートする。
共創を促す施設として「TAKANAWA GATEWAY Link Scholars’ Hub」を開設するとともに、東京大学、NUS、博報堂、リバネス、ジェイアール東日本企画などを運営パートナーとして迎え、国内外のスタートアップとアカデミア、アクセラレーター、ベンチャーキャピタルなどをかけ合わせて100年先の心豊かな暮らしにつながるイノベーションの発見を狙う。
TAKANAWA GATEWAY Link Scholars’ Hub
「TAKANAWA GATEWAY Link Scholars’ Hub」Labでは、環境問題やヘルスケアなどに関する基礎研究に必要な実験機器を提供する。ディープテック系のスタートアップなどは、会員になることで初期投資を抑えてながら活動を開始できる。
「TAKANAWA GATEWAY Link Scholars’ Hub」Studioは、さまざまな業種の企業やスタートアップ、アクセラレーターが集うコワーキングスペースを備える。アカデミア、弁理士、弁護士、税理士などの専門家の支援を受けられるという。Studio1から3まで展開し、Studio3には実証実験エリアを設けて会員企業の先進的なサービスも体験可能だ。