ランクアップ、教育事業に参入 スクール型民間学童を開校、「社員の過半数が子育て中」の知見生かす

社員の半数が子育て中の化粧品メーカー、ランクアップはこのほど、新規事業として、スクール型民間学童「クレイバーキッズ」を4月1日に開校すると発表した。”頭を使うことが大好きになる”ための年間カリキュラムを設け、質の高い教育サービスを提供する。

オリジナルブランド「マナラ」「アールオム」「アクナル」を開発・販売する化粧品メーカーのランクアップはこのほど、教育事業に新規参入し、4月1日に小学校低学年を対象としたスクール型民間学童「クレイバーキッズ」を開校する。

質の高い教育サービスの提供を掲げるカリキュラムは、全員が未知の世界でも応用できる高度な汎用スキル(クリティカル思考、 クリエイティブ思考、効果的なコミュニケーション、 効果的なインタラクション) を、約115項目からなる「思考習慣(訓練することで無意識に使いこなせるようになる思考法)」を教えているミネルバ大学の考え方を参考にして構築。授業の監修として、米国ミネルバ社と事業提携を結び、日本の企業人リーダーに向けた教育プログラムを提供している、米国ミネルバ認定講師の黒川公晴氏の協力を得た。

「クレイバーキッズ」では、学校や塾の宿題に取り組む時間、おやつの時間や自由時間に加え、1回45分のカリキュラムを1日に2回実施する。独自の思考習慣カリキュラムとなり、さまざまな題材で遊びながら取り組むことで、思考習慣を分野に問わず、汎用的に使えるよう設計。学校では教わらない実践的な思考習慣を、海外の賞を受賞したテーブルゲームやアート、自然生物学、歴史、文学などの幅広い題材を通して楽しく身につけることができる。曜日毎にテーマでコースを分けることはあえてしていないのも特徴となる。

▲学校では教わらない独自の思考習慣を育む

東京都港区に開校する「クレイバーキッズ 外苑前校」は、対象年齢小学生1年生~3年生で定員25名、基本料金は週2回/5万1700円(税込)~週5回/9万7900円(税込)。

「たった1人の悩みを解決することで、世界中の人たちの幸せに貢献する」というコンセプトのもと、化粧品の開発・販売を行うランクアップは社員の8割が女性で、その半分が子どもを持つ母親。少子化対策に寄与する育児サポートの面でも独自の福利厚生を導入するなど、働きながら育児を担う社員に対して多数の取り組みを行っており、女性活躍推進企業として取り上げられることも多い。

こうした背景をもとに、このほど教育事業に着手し、その一環として小学校低学年を対象とした学童「クレイバーキッズ」の新設に至ったとしている。

サービス名の「クレイバーキッズ」は、”世界は、本当は変えられる”をスローガンとし、「Crave」(好きを見つけて夢中になる力)、「Crazy」(自由な発想力)、「Clever」(頭を柔軟に使える賢さ)、「Kids」(チームで目標を成し遂げる力)の4つの意味を持たせた造語から名付けた。

ランクアップの働きながら育児を担う社員が多い特徴を生かし、「自分の意見をしっかりと伝えられるようになって欲しい」「自分で考えて問題を解決できる思考力を身に着けてほしい」といった社員の声を反映した、理想のカリキュラムの構築を目指した。

 

「クレイバーキッズ」では、4月1日の開校に先がけ、2月28日より開校前の説明会を開始している。