米国半導体工業会(SIA)によると、2024年1月の半導体市場規模は前年同月比15.2%増の476億ドルとなったという。
世界半導体市場統計(WSTS)や半導体市場調査会社各社による2024年の半導体市場成長率予測は、その多くが+10%台の予測となっている、そうした予測の実現に向けて幸先の良いスタートを切ったといえる。ただし、毎年1月は季節的には閑散期にあたるため、前月比では2%減となっている。
SIAの社長兼最高経営責任者(CEO)のジョン・ニューファー(John Neuffer)氏は「世界の半導体市場は新年を好調で迎え、成長率も前年同月比で2022年5月以来最大の伸びを記録した。市場の成長は年間を通して続くと予測されており、2024年の市場規模は前年比で2桁%の増加と予想している」と述べている。
なお、国・地域別に売上高を見ると、前年同月比では中国が26.6%増、米州が20.3%増、アジア太平洋/その他が12.8%増となったが、日本は6.4%減、欧州は1.4%減とマイナス成長を記録している。また、前月比では、中国が2.5%減、米州1.5%減、アジア大平洋/その他が1.4%減、日本が3.9%減、欧州が2.8%減とすべての国・地域でマイナス成長となっており、2024年1月の日本市場が市場全体に占める割合(シェア)は7.8%にとどまっている。