雑貨ECのライズクリエイション、商材の切り替えが奏功 『見た目と実用性のバランス』重視

雑貨などのECを展開するライズクリエイションは、「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー(SOY)2023」の「バッグ・小物・ブランド雑貨ジャンル」で大賞を受賞した。SOY受賞をにらみ、商材を切り替えたことが奏功したという。楽天市場での売り上げも急拡大しており、2024年9月期は楽天市場で50%の増収を目指しているという。

同社ではもともと、スポーツ関連の商品を中心に販売を行っていたという。「楽天市場では、スポーツ関連の商品は競合が強く、難しい市場だった。そこで、安定した売り上げとSOY受賞を見据え、ファッション雑貨やキッチン雑貨の商品を拡充していった」(中村信哉社長)と話す。

同社の2023年9月期の売上高は、約40億円。その内、楽天市場の売り上げが半分を占めているという。「商品の取り扱いを判断する上で意識しているのは、『見た目と実用性を兼ね備えた商品』であるかどうかだ。当社の顧客は、30~40代の女性が多い。その顧客層に選んでもらえる『見た目と実用性のバランス』を日々意識している」(同)と話す。

▲楽天市場デイリーランキング1位を獲得した「吊り下げトラベルポーチ」

「特別なことはせず、問い合わせへの素早い返信や、配送スピードを徹底している。そういった基本の積み重ねが、リピートにつながっていると思う」(同)と言う。同社の顧客単価は、2500~2700円程。決して高くない単価だからこそ、購入回数を増やすことを強く意識しているようだ。

 

同社は2024年9月期の売上高として、会社全体で55億円、楽天市場では30億円を目標に掲げている。「SOYは今回だけに終わらせず、次回も受賞したい。ジャンル賞はもちろんのこと、今後は総合賞のベスト10を目指していきたい」(同)と話している。