かっこ、Suganuma Groupが業務提携 ベトナムでデータサイエンス分野の人材支援プロジェクト始動

アルゴリズム、およびソフトウエアを開発・提供し、企業の課題解決やチャレンジを支援するかっこはこのほど、人材教育サポートや企業の海外進出サポートなどを手がけるSuganuma Group.Incと業務提携し、ベトナムにおいてデータサイエンス分野の人材支援に向けたプロジェクトを始動した。かっこの有するノウハウを活かし、需要が高まりつつあるデータサイエンティストの雇用機会を創出・拡大を目指す。

かっこは、「未来のゲームチェンジャーの『まずやってみよう』をカタチに」という経営ビジョンを掲げ、自社の有するセキュリティ・ペイメント・データサイエンスの技術とノウハウをもとに、アルゴリズム、およびソフトウエアを開発・提供することで、企業の課題解決やチャレンジを支援している。

このほど、Suganuma Group.Incと業務提携し、ベトナムの大学におけるデータサイエンス分野の人材教育・就業支援などの人材支援に向けたプロジェクトを始動した。

2016年設立のSuganuma Groupは、日本で70年を超える菅沼縫製グループの縫製・人材教育ノウハウをベースに、オリジナルユニフォーム企画製造事業、および企業の海外人材採用および教育サポート事業を展開。中でも人材採用、育成に関してはベトナムにある数々の大学と企業の懸け橋となり、介護医療・飲食ホテル系人財やデザイン、AIサイバーセキュリティなど、幅広い分野での人材育成や雇用機会の創出に取り組んでいる。

2027年には、世界のビッグデータビジネスアナリティクス市場が6兆4512億円に達し、ビッグデータを扱うことのできるデータサイエンティストの需要が大幅に高まる見込みだ。ベトナムにおいては、各省庁に対し、産業用大規模データセンターの設立、2025年までに「国家DX戦略」を推進するための体制整備、その後2030年までの大規模データセンターの開発することなどが政府決議に明記されるなど、政府主導でビッグデータ活用の流れが強まっている。

こうした背景を踏まえ、かっことSuganuma Groupは、ベトナムのデータサイエンス分野における人材支援プロジェクトの立ち上げに至ったとしている。これまで約200人以上のデータサイエンス分野の学生を育成、輩出してきたかっこの豊富な人材育成のノウハウ、Suganuma Groupの持つ大学ネットワークを結集し、需要が高まりつつあるデータサイエンティストの雇用機会を創出・拡大を目指す考えを示した。

本取り組みにあたり、Suganuma Group 菅沼蔵人氏は、「今回、ベトナムにてデータサイエンス分野での人材支援プロジェクトを始動できること大変嬉しく思います。ベトナムや海外においてもデータサイエンスに関するニーズは益々高まってきております。本取り組みで、ベトナムで単になるオフショア拠点として位置付けるのではなく、優れた人材の輩出先として捉え、国内外を問わない世界市場に対しても貢献できるようにと考えております。また提携した大学において、学生のみならず既卒で実務経験を持った優秀なビジネスマンをリスキリングすることによって第1線ですぐにでも活躍することの人財の教育になればとも考えております」と述べた。

かっこ 代表取締役社長CEO 岩井裕之氏は、「デジタル技術の進化およびDXの推進に伴い、膨大なデータの収集・分析が不可欠となり、さまざまな分野のビジネスにおいて新たな価値を創造するデータサイエンスの活用が、欠かすことのできない時代となっています。かっこは、この度のSuganuma Groupとのデータサイエンス分野における人材支援プロジェクトにより、優れた人材をベトナムや日本だけでなく、グローバルに展開することで雇用機会を創出するとともに、双方の事業領域を拡大拡充することを目指してまいります」とコメントした。