ECサイトやBtoB事業者向けに決済サービスを展開するゼウスは2024年1月29日、BtoB企業向け口座振替決済サービス「Biz口振」の提供を開始した。
BtoB企業向けのクレジットカード(以下、クレカ)決済サービス「Bizクレカ」や、BtoB専用端末決済サービス「Bizクレカ端末決済」に次ぐサービスとなる。「Biz口振」をラインナップに追加することで、BtoB決済領域の総合支援企業としてまい進していく。
「Biz口振」は、企業間取引の際に発生する、高額な取引決済手数料を最小限に抑えることができる口座振替決済サービス。初期費用0円、月額費用1000円で展開し、振替処理料は振替金額に関わらず80円という業界最安値水準の利用プランにした。
取引先から振替依頼書を回収して登録するだけで口座振替が可能となる。本サービス導入により、事業者は効率的に売掛金を回収できるため、未回収リスクと督促業務の手間を軽減できる。また、取引先のサービス継続率向上にも寄与する。
管理画面から振替金額を登録できるため、従量課金など毎月の請求金額が異なる場合でも柔軟な対応が可能になるという。「Biz口振」と「Bizクレカ」を併用することで、取引先の要望に応じた請求対応が可能となるうえ、売上データが一元管理できるので業務効率を飛躍的に上げることができる。
取引先にとっても銀行振込の手間と振込手数料が発生しないため、利便性の向上が見込めるとした。
<伸長するBtoBクレカ決済>
クレカ決済サービス「Bizクレカ」は、初期・月額費用0円で、決済手数料のみで利用できる。システム開発せずに導入できるメール決済は決済手数料が業界最安値水準の2.24%という強みも持つ。インボイス制度対応など事業者の企業間取引における効率化・電子化の意識の高まりが追い風となり、23年7月末時点での利用社数は3000社を突破した。8月以降も高い成長率を維持しているという。
企業間取引におけるクレカ決済は、入金管理や未入金の場合の督促業務といった負担を軽減できるだけでなく、決済完了と同時に売上が見込める。また、取引先は支払いを遅らせることができるため双方の資金繰り改善の観点からもメリットが大きい決済手段といえる。
同社は、ECサイト構築サービス「EC-CUBE」や「Welcart」にBtoB専用プランを提供しており、こうしたパートナー企業との取り組み強化やサービスラインナップの拡充などによりBtoB決済領域での更なる成長を目指す。