中国消費者向け日本商品特化型越境ECプラットフォーム「豌豆(ワンドウ)」を運営するインアゴーラはこのほど、2023年12月に発表した日本航空(JAL)との業務提携において、豌豆アプリ内にJALが厳選した日本各地の商品を並べたアンテナショップ「日本航空優選」のグランドオープンに加え、北米への展開の本格始動を開始した。両社のノウハウおよびインフラを最大限に活用し、地域活性化を推進する。
インアゴーラは、「ショッピングに国境はない」をスローガンに掲げ、日本の優れた商品やサービスをインターネットを通じて中国向けに展開する越境EC事業、および上記に伴うコンテンツ制作、物流、海外マーケティング、など複合的な付帯事業を展開。日本企業が海外進出を検討する際に課題となる「情報の越境」「物流の越境」「決済の越境」のすべてを解決する、ワンストップソリューション型のBtoBtoC越境ECプラットフォーム「豌豆(ワンドウ)プラットフォーム」を運営している。
2023年12月には、JALとの業務提携を発表。「豌豆アプリ」内にJALが厳選した日本各地の商品を並べたアンテナショップ「日本航空優選」を開設し、中国展開のサポートを推進してきた。
中国向けの日本商品に特化した豊富なラインナップが特徴の「豌豆アプリ」では、「日本セレクトコーナー」という地方を特集したコーナーを設け、地方自治体と連携した取り組みも行っており、「日本航空優選」は、この「日本セレクトコーナー」に開設された。
「豌豆アプリ」における「日本航空優選」の運営にあたって、JALは、既存出品者とインアゴーラを繋ぐコーディネーターとして、マーケティング・プロモーション・商品ブランディングの支援を実施。一方、インアゴーラは、各種手続きならびに「日本航空優選」の運営と商品販売を担っている。さらにJALと連携し、マーケティング・プロモーション・商品ブランディングを行い、各出品者独自のプロモーションも実施している。
この程、「日本航空優選」は参画出品企業を拡大し、3月1日にグランドオープンした。両社のノウハウ、およびインフラを最大限に活用し、地域活性化の推進を目指す。
さらにインアゴーラでは、2020年10月に東南アジア、2021年8月に北米へと事業展開の対象国を拡大。北米事業にも注力しており、アジア系顧客層との親和性から日本商品に対するニーズが高い「Yamibuy」と「Weee!」の2つの北米のECプラットフォームに出店している。続く円安の影響もあり、北米事業は好調に推移している。
2021年8月に出店を開始した「Yamibuy」は、主に北米在住のアジア系の消費者向けに、日本製・韓国製・中国製の食料品、美容・健康商品、日用品などの商品を取り扱うEC事業を展開。アジア製品専門ECサイトとして中国系アメリカ人のうち6人に1人が登録し、米国最大規模に成長している。インアゴーラでは本プラットフォームに、現在では4300アイテムを出品している。
一方、2023年2月に出店を開始した「Weee!」は、主に北米在住のアジア、およびヒスパニック系の消費者向けに、食料品・日用品に特化した約1万2000ものアイテムを取り扱うEC事業を展開。中でも日本商品に対するニーズは高く、2018年以降2022年までの間、日本商品の年間売り上げにおける平均成長率は199%にのぼる。インアゴーラでは本プラットフォームに、現在では1300アイテムを出品している。
このほど、インアゴーラとJALとの業務提携により、「日本航空優選」出品者はインアゴーラのインフラを活用し、「Yamibuy」と「Weee!」でも販売が可能となった。
これにより「日本航空優選」出品者は、出品基準に合致した商品に関して、インアゴーラのシステムに日本語で商品情報を登録し、インアゴーラの松戸倉庫へ商品を国内配送するだけで、中国に加えて北米にも簡単に進出できる。インアゴーラでは、北米在住の日本商品に興味関心の高い消費者向けに、JALが厳選した日本各地の商品を紹介していく。
インアゴーラは、今後もより多くの日本商品を中国をはじめとした世界中の消費者に紹介し、日本の商品とライフスタイルを楽しんでもらう場を届ける考えを示した。