ポータブル電源大手の「EcoFlow」 、「楽天SOY」を2年連続受賞 防災で高まる需要捉える

ポータブル電源メーカーのEcoFlow Technology Japanは、国内で高まる防災への需要を捉え、ECが好調だ。近年は楽天の「ショップ・オブ・ザ・イヤー」で2年連続の入賞を果たし、2023年は「ガーデン・DIYジャンル」と「ラ・クーポン賞」の2部門で受賞した。

同社の主力製品はポータブル電源だ。EV充電や別売りの太陽光パネルで充電ができるモデルのほか、急な災害時にも対応できるガソリン発電式の電源もラインアップする。

同社の商品は、日本で高まる防災需要を捉え、ECで売れ行きが好調だという。

製品の改良を重ねてバージョンアップするのはもちろん、カスタマーサポート対応や長い保証期間を付けるなど、サービス面も充実させた。さらに、自社サイトのブログやユーチューブ動画で、災害時の行動などについて情報発信し、自社製品の必要性を訴求してきた。

 

こうした取り組みが奏功し、個人の消費者はもちろん、病院などの法人や自治体などにおける備蓄用の需要も捉えた。「自然災害は自分たちで防ぐことはできないため、発生時にどう生活を守っていくかを考えていく必要がある。災害対策での社会貢献の面でも商品を提供したい」(ベン・ツィー社長)と話す。

▲セールスディレクターのアレックス・リン氏(左)とベン・ツィー社長(右)

元旦に発生した能登半島地震の際には、100件以上に自社製品を寄付する緊急支援を実施。防災用品を扱う企業としての社会貢献活動にも取り組んでいる。

 

今後も防災需要への訴求やや災害時の支援に取り組んでいく。一方で、環境にも配慮した商品作りを推進したい考え。「世界的に脱炭素の動きがある。商品開発などを通じて、その実現に向けた取り組みも進めていく」(セールスディレクター アレックス・リン氏)とした。