博報堂とProofXは3月1日、NFT(非代替性トークン)を活用した顧客ロイヤルティ向上プログラムを共同開発したことを発表した。同プログラムの実証実験第1弾として、博報堂プロダクツと連携し、富士薬品が開催するイベントへの来場促進とアプリ新規会員登録を目的としたNFTクーポンを配信するキャンペーンを同日~同月17日までの期間で実施するという。
NFTを活用した顧客ロイヤルティ向上プログラムの概要
近年、Web3技術を活用したマーケティング・CRM(顧客関係管理)施策は各企業が積極的に取り組みを推進しているという。このような背景のもと、両社がこれまで培ってきたWeb3/NFTの活用知見を活かし、新規顧客獲得からCRMまで一気通貫して実行支援できるサービスを目指し、同プログラムを開発したという。
手元に残り続けるNFTを活用することで、獲得した新規顧客に対して、オンライン・オフライン問わずさまざまなリワード発行など継続的なつながりを創出することができるほか、また、クライアントの事業・ブランドを横断して顧客の行動を可視化することで、顧客のロイヤル化を促進できる基盤構築を行うことが可能。
なお同プログラムは、博報堂がProofXと共同でサービス企画構想や体験設計を行っており、今回の第1弾の実証実験は、プログラムの新規顧客紹介システムと、富士薬品グループが展開するドラッグストア「セイムス」のモバイルアプリ「SEIMS公式アプリ」を連携したことで、アプリ会員が知人・友人に紹介リンクを送付できる。
紹介者・被紹介者ともにイベント会場にて特典がもらえる引き換え券(NFT)を取得することができる仕組みで、店舗送客とSEIMS公式アプリ新規会員登録促進を目指すという。