Emurasoftは2月29日、テキストエディター「EmEditor」最新版となる「v24.0.0」をリリースした。

生成AIでの校正機能を強化した「v24.0.0」

最新バージョン「v24.0.0」では前バージョンより利用可能となった生成AIを活用するマクロが強化され、Professional版のみとなるが「AI.jsee」としてマクロに追加。「校正」「要約」「調べる」「翻訳」などの機能をポップアップメニューからよく使う質問一覧として表示させ利用することができる。合わせて、校正時の前後の文書比較を行う分割画面をより便利に利用できるようにコンテキストメニューに「他へコピー」、タブのヘッダー部分に「タブを閉じる」「すべて他へコピー」のコマンドが追加されている。

  • 「EmEditor」の「マクロ」メニューから「AI.jsee」を実行。ポップアップメニューが表示され、コマンドを選択できる

    「EmEditor」の「マクロ」メニューから「AI.jsee」を実行。ポップアップメニューが表示され、コマンドを選択できる

  • 「EmEditor」の「AI.jsee」マクロ使用後、比較のため分割画面が表示される。タブヘッダー部分に「すべて他へコピー」コマンド、コンテキストメニューに「他へコピー」が表示されている(同社資料より)

    「EmEditor」の「AI.jsee」マクロ使用後、比較のため分割画面が表示される。タブヘッダー部分に「すべて他へコピー」コマンド、コンテキストメニューに「他へコピー」が表示されている(同社資料より)

正規表現ライブラリOnigmoの「\Q…\E」構文をサポート、要望に応えて検索機能も強化

また正規表現ライブラリOnigmoの「\Q…\E」構文をサポート。正規表現のメタ文字を無効化しエスケープ処理が不要となったほか、多くの要望に応えて検索系機能も強化。「次を検索」「前を検索」コマンドで重ならない文字列のみ一致するオプションを追加(Professional版のみ)している。「頻出文字列を抽出」コマンドでは、URI・メール アドレスだけを簡単に抽出するオプション指定も可能になった(Professional版のみ)。

  • 「頻出文字列を抽出」ダイアログボックスに「URI」と「メール アドレス」のラジオボタンを追加(同社資料より)

    「頻出文字列を抽出」ダイアログボックスに「URI」と「メール アドレス」のラジオボタンを追加(同社資料より)

パフォーマンスにおいても「ファイルを分割」「ファイルを結合」「インデント」「逆インデント」コマンドの実行速度が向上、「v23.1」比較で「インデント」で27.4倍、「逆インデント」で124倍の高速化に成功している。追加された新機能の詳細は、Webサイトで確認できる。