天文関係プロダクツの開発を行っているアストロアーツが、日食撮影とシミュレーションに特化したPCソフトの最新版「エクリプスナビゲータ5」を2024年2月28日に発売した。
「エクリプスナビゲータ」は、日食の計算に必要なデータであるベッセル要素や月縁の形状のデータを用いて、高精度で日食をシミュレーションできるソフトウェアで、日食前の事前準備として、実際に見える時刻や方向、観測地ごとの見え方の違い、撮影の構図などを調べることができるほか、日食当日にはカウントダウン機能でリアルタイムに接触時刻を確かめることができるといった機能を搭載している。
また、デジタル一眼カメラやCMOSカメラを制御し、露出時間や撮影間隔などさまざまな設定での撮影をスケジュールに沿って自動実行することも可能で、撮影時におけるカメラの設定変更などを行うことなく日食の観察に集中することができるともしている。
直近では2024年4月8日(日本時間9日)にメキシコからアメリカ、カナダで皆既日食が起こるため、現地で日食を観察、撮影して楽しむ人に同ソフトを活用してもらいたいと同社ではコメントしている。2024年4月9日以降の日食としては2024年10月3日に南米南部や南太平洋などで金環日食が見れるほか、2025年には2回の部分日食を見ることができる。日本で見られる次の日食は2030年6月1日に北海道で金環日食が、2035年9月2日に北陸~北関東にかけて皆既日食を見ることができる。
なお、同ソフトの販売価格は1万6800円で、アストロアーツのオンラインショップにてダウンロード販売されている。対応OSはWindows10/11 64bit(日本語版)で、旧バージョンのユーザーには優待価格での販売もあるとしている。