ヤサカ観光バスは2月29日、三井住友海上火災保険の協力により、MS&ADインターリスク総研と共同で、アドダイスが提供する、スマートウォッチ「ResQ Band」および健康見守りAI「ResQ AI」を活用した居眠り運転を防止するAIプラットフォームを構築するための実証実験を開始することを発表した。
ResQ AIとは
ResQ AIは、バス・タクシー・トラック・倉庫業などの運輸・運送・倉庫事業者における乗務員、ドライバー、倉庫作業員などの安全を支援する健康見守りのためのAIプラットフォーム。
スマートウォッチから取得したバイタルデータを、アドダイスの特許技術「SoLoMoN Technology」に基づく人工知能であるResQ AIで解析を行い、不調・異常がある場合は、行動の促しを行うことにより、未病対策、職業寿命、健康寿命の延伸を目指しているもの。
従来型のバイタル測定機器を利用した健康管理ソリューションは、主にバイタル数値の設定値超え警告を目的としたシステムとなっているのに対して同プラットフォームは、取得したバイタル数値をAI解析し、体調変化の予兆や予測、未病の発見などさまざまな付加機能の実現を目的としているという。
今回、3社合同で実務に携わる乗務員のバイタルデータを取得および解析、AI分析することにより、新機能の実現を目指したい構え。
実証実験の概要
実証実験の概要としては、ドライバーや乗務員がスマートウォッチを装着、睡眠の状態および就業中のバイタルサインの変動をResQ AIで解析し「眠気リスク」の高まりを予測するという。実証実験の対象人数は25人以上で、期間は合計4カ月が予定されている。
また、今後は2024年度に、AI解析結果をもとに眠気リスクを数値化する「眠気スコア」サービスを提供開始予定とのこと。