生鮮品のCtoCのECプラットフォーム「ポケットマルシェ(ポケマル)」を提供する雨風太陽の2023年12月期における売上高は前期比50.4%増の9億5600万円だった。一方で、営業損失は予想を上回ったものの、販売促進や広告宣伝、人件費がかさんで2億2900万円の赤字となった。
2023年12月に上場して以来、初の決算発表となる。
個人向け食品関連サービス「ポケマル」の売上高は前期比20.4%増の6億3700万円。コロナが5類に移行したことにより、外食の利用が進むなど環境変化があったものの生産者は約8100人、利用するユーザー数は73万人を突破した。また、「ポケマルふるさと納税」は、都道府県として初めて11月に岩手県庁が参画し、県内全域の生産者がふるさと納税の対象となることで対象商品数が増加した。
さらに、全国各地の生産者ネットワークを生かし、サブスクリプション型サービス、詰め合わせ商品を販売するなど商品を大幅に拡大した。
2024年12月期の予想売上高は前期比42.6%増の13億6000万円を見込む。4月1日に「ポケマル」と「ポケマルふるさと納税」の販売手数料を20%から23%に引き上げることや高い成長率を継続することで早期の黒字化を目指す。
▲コーポレートサイトより、今後の目指す先
2月22日にオンラインで開催した決算説明会で高橋博之社長は「事業を通じて生産者の活性化につなげていきたい」と話した。