トップゲートは2月28日、KUNOと立ち上げた「Google Cloud ラボ」の一環として、長岡技術科学大学でGoogle Cloudに関する授業を正規科目として実施したと発表した。

Google Cloud ラボはトップゲートとKUNOが共同で新潟県長岡市で立ち上げたGoogle Cloudを活用したデジタル人材育成を推進するプロジェクト。首都圏をはじめ、全国的に国内ではGoogle Cloudエンジニアが不足しており、同市の学生や社会人をGoogle Cloudエンジニアとして育成することでリソース不足を解決することと、同市に新たなマーケットを創出することを目的にしている。

企業が使用するITシステムはオンプレミスからクラウドへの移行が進んでいるほか、IT投資によって解決したい課題として「ビジネスモデルの変革」や「働き方改革(テレワーク、ペーパーレス化など)」が高い順位を占め、クラウドがこれらの課題解決に寄与している。特に、コロナ禍における環境変化に対応したITシステムとして、クラウドの重要性が浮き彫りになっているという。

そこで、ビックデータの解析やAI(機械学習)に有利なGoogle Cloudを活用したスキルを身につけることで、IT産業で活躍できる実践的な技術者の育成に資する授業を企画し、長岡技術科学大学で実施した。Google Cloud環境の基礎からシステム構築までを学ぶことで、実践的な業務を想定したノウハウが効果的に習得できる授業内容となっている。

Google Cloud ラボ は現在、新潟県内の学生・社会人向けのプロジェクトですが、今後他の地方都市にも全国展開していく予定。

授業の科目名は「情報システム設計特論」で、企業における情報システムはクラウドプラットフォーム上での稼動を前提に設計・開発されるようになっているため、科目ではクラウドプラットフォームに向けたシステム設計・開発の知識とスキルを修得することを目的としている。

また、クラウドプラットフォーム上で提供されているビッグデータ処理や人工知能技術などを活用した情報システムを設計・開発するための知識とスキルも修得するというもの。

達成目標としては、クラウドプラットフォームに関するさまざまな概念を理解し、ソフトウェア設計との関連を説明できることや、クラウドプラットフォーム上の稼動する簡単な情報システムを設計し実装できることなどを挙げている。

さらに、クラウドプラットフォームで提供されているビッグデータ処理機能の概念を理解・活用したソフトウェアを設計できる、クラウドプラットフォームで提供されている人工知能技術の概念を理解・活用したソフトウェアを設計できる、クラウドプラットフォームで提供されているビッグデータ処理、人工知能技術を使った実稼動するプログラムを実装できるとしている。