アドビは2月28日、LINEヤフーが提供するビジネス用クリエイティブツール「LINE Creative Lab」において、オールインワンのコンテンツ制作アプリ「Adobe Express」との連携機能の提供を開始したことを発表した。
これにより、ノンプロフェッショナルからプロフェッショナルまで、あらゆるスキルレベルのクリエイターはデザイン創作における工数を削減し、より質の高いクリエイティブの制作が可能となり、効果的に顧客への情報発信やコミュニケーションを促進することで、集客や売り上げの向上を図ることができるようになるという。
提供の概要
アドビとLINEヤフーは、昨年10月にクリエイティブ創作支援における協業を発表しており、クリエイター支援の取り組みの1つとして、LINE Creative LabとAdobe Expressの連携機能を提供開始することになったという。
具体的には、Adobe Expressが提供する計470点の豊富なテンプレートや生成AI機能などを活用し、LINE広告やLINE公式アカウントなどLINEヤフーのビジネス向けサービスで使用するクリエイティブ画像や動画を、Adobe Expressで手軽に作成、編集して、LINE Creative Labへ保存し、各サービスへ入稿できるようになる。
例えば、LINE広告向けには、LINE Creative Lab上でAdobe Express内にある、LINE広告専用の200点以上のテンプレートを活用してクリエイティブを作成でき、LINE広告の管理画面に直接登録することができる。
また、LINE公式アカウントにおいても、Adobe Expressが有するリッチメニュー210点、リッチメッセージ35点のテンプレートや素材、編集機能を活用することで、クリエイティブを簡単に制作することが可能となるという。
今後の取り組み
また、アドビとLINEヤフーは、あらゆるスキルレベルのユーザーのクリエイティブ創作支援のため、企業向けセミナーを共同で実施する。同セミナーでは、連携機能の使い方のみならず、効果的なLINE広告やLINE公式アカウントの運用方法、ならびにデザインの制作に役立つノウハウも紹介するという。
今後両社は、クリエイティブ発展のためのノウハウの相互共有、コミュニティの共創やクリエイティブコンテストの実施も検討しており、アドビは今後も、クリエイティビティを促進する取り組みを共創することで、あらゆるクリエイターの創作活動の支援を行っていきたい考え。