日本郵船グループの郵船ロジスティクスの英国法人で、物流事業を展開するInternational Logistics Group Limitedは2月21日、英国のeコマース事業者向け配送プラットフォーム事業を展開するGlobal Freight Solutions Limitedなど10社を傘下に持つ英国の持株会社Noel Topco Limitedを買収した。郵船ロジスティクスグループが展開する物流事業に、新たにプラットフォームサービスを加えることで、サービスの拡充と他社との差別化を目指す。
郵船ロジスティクスの英国法人International Logistics Group Limitedは、eコマース事業者向けに、商品の受注から配送までを請け負うフルフィルメント事業に特化して提供している。英国のeコマース市場は旺盛な需要があり、その規模は中国、アメリカに次ぐ世界3位の位置付けで、International Logistics Group Limitedはこれまで着実に事業を拡大してきた。
このほど、日本郵船グループが2023年3月に発表した中期経営計画で掲げる物流事業の成長戦略の一環として、既存事業の利益を新規事業に投資して成長を目指す「両利きの経営」を実現するため、Global Freight Solutions Limitedなど10社を傘下に持つ英国の持株会社Noel Topco Limitedを買収した。
Noel Topco Limitedの主要事業会社であるGlobal Freight Solutions Limitedは、商品配送や返品について、最終消費者、eコマース小売事業者、フルフィルメント拠点、運送事業者を管理・連携するためのプラットフォームサービスを提供しており、そのサービスは配送可能エリアや日時、料金の選択肢の幅が広く、多様化・高度化する顧客ニーズへ対応している。
今回の買収により、郵船ロジスティクスグループが展開する物流事業に新たにプラットフォームサービスを加えることで、サービスの拡充と他社との差別化を目指す。
日本郵船グループは、今後も拡大が期待されるeコマース市場での強固な事業基盤を構築し、更なる物流事業成長を目指す考えを示した。