Sansanは2月27日、契約データベース「Contract One」において、「除外ワード検索」および「自動更新管理」という2つの新機能を提供開始した。
指定したキーワードが含まれない契約書を一覧化
「Contract One」は、Sansanが提供する契約データベース。企業の重要な資産である契約書を独自技術で正確にデータ化し、企業間の取引条件が網羅されたデータベースを構築する。
このたび追加された新機能のうち「除外ワード検索」は、指定したキーワードが含まれない契約書を一覧化できる機能。既存の全文検索やContract One AIと組み合わせて効率的に契約情報を検索できるほか、重要な文言の記載が漏れている契約書を瞬時に洗い出すことが可能。
これまでもContract Oneでは項目別やキーワード入力、AI(人工知能)を活用した検索機能などで契約書全文から必要情報を探すことはできたが、除外ワード検索が加わったことで、より高度な検索が可能になるとしている。さらに、本来記載すべき条項や文言が無い不備のある契約書を一覧化でき、企業のリスク管理を強化する。
契約書に自動更新条項の記載があるかを判定
また、もうひとつの新機能である「自動更新管理」は、契約書に自動更新条項の記載があるか判定する機能。自動更新条項が含まれる契約書をContract Oneに取り込むと、AIと人力を組み合わせた独自技術により「自動更新有無」、「自動更新期間」、「解約通知期限」、「契約終了日」を正確にデータ化し、契約書に記載された契約終了日が過ぎると自動でContract One上の解約通知期限と契約終了日が更新される。
解約通知期限が近づくとアラートメールが送られるため、担当者は契約を更新するか都度判断できる。自動更新条項があっても正確に状況把握ができるとともに、契約が自動で更新し続けるリスクが軽減するという。
これら2つの新機能により、本来記載すべき条項や文言が無い不備のある契約書を抽出できるようになるほか、契約期限の見落としにより発生する不要な契約更新を防ぎ、企業のリスク管理強化を支援する。