Microsoftは現地時間2024年2月26日、Word JavaScript API 1.7の提供開始を公式ブログで報告した。Word JavaScript APIはMicrosoft Word(以下、Word)が備える機能を制御し、オブジェクトやメタデータにアクセスするJavaScriptベースのAPI。バージョン1.7では、アノテーション(注釈)とチェックボックス、InsertFileFromBase64のカスタムXMLのサポートが加わった。
AnnotationやAnnotationCollectionなどのAPIを使用すると、Wordアドオンがドキュメントの文章に注釈を挿入できる。たとえばバージョン1.7に対応した文章校正アドオンを使用している場合、スペルミスや誤字、誤用を指摘する注釈を追加できるだろう。CheckboxContentControlは文字どおり操作可能なチェックボックスの追加・更新・削除をAPI経由で実行できる。Word JavaScript APIのメソッドであるInsertFileFromBase64はBase64でエンコードされたdocxファイルを扱う際に用いるが、カスタムXMLとプロパティ情報をサポートすることで、挿入したドキュメントのヘッダーとフッター、奇数ページと偶数ページの設定を保持が可能になった。