米デル・テクノロジーズ(以下、デル)は2月21日(現地時間)、CSP(Communications Service Provider:通信サービスプロバイダ)によるネットワーククラウドと運用の変革をサポートする新たなソリューションについて発表した。CSPに対し、分離したネットワーククラウドインフラストラクチャーの展開、運用の自動化、サポートとライフサイクル管理の簡素化を支援するものだという。
ネットワーククラウドの変革を加速する「Dell Telecom Infrastructure Automation Suite」
「Dell Telecom Infrastructure Automation Suite」は、大規模なネットワーククラウドインフラストラクチャーのオーケストレーションと、ライフサイクル管理を自動化するように設計・構築されている。オープンスタンダードとオープンAPI(Application Programming Interface)を基盤に構築されており、ネットワークにシームレスに統合される。CSPは分散されたマルチベンダー環境においてインフラを展開可能だ。
また、サーバの構成とソフトウェアの展開を簡素化する宣言型自動化により、構成とプロビジョニングに要する期間を数日から数週間単位で短縮している。オープンAPIなどを活用したことにより、インフラストラクチャーの発見と自動化をネットワークのインフラストラクチャー層まで行い、通信ビジネスサポートシステム(BSS)と運用サポートシステム(OSS)との統合をサポート。
機器の温度やCPU、メモリの使用状況に関する包括的なテレメトリーで、AIがネットワーク運用についての意思決定を支援。専任チームのインサイトによるプロアクティブな予測サポートと、ユーザー固有の要件に合わせたカスタムブループリントが設計可能だ。
「Dell Telecom Infrastructure Block」ポートフォリオに新機能を追加
グローバルに提供する「Dell Telecom Infrastructure Blocks for Red Hat」は、「Dell PowerEdge XR8000」などのサーバをRed Hat OpenShiftやRed Hat Advanced Cluster Management for Kubernetesなどと利用することで、通信クラウドの設計、展開、ライフサイクル管理を容易に行えるようになるという。
既存の5GコアとRANワークロードがサポートされているため、CSPはネットワークのコアからエッジまで、検証済みで一貫性を備えたクラウドプラットフォームを展開できるようになる。加えて、マルチベンダー環境をサポートする、インフラストラクチャー管理とオーケストレーションのフレームワークについても提供する。
「Dell Open Telecom Ecosystem Lab」では、「Dell Telecom Infrastructure Blocks」向けの5Gコア、OSS、BSS、オープンRANワークロードの試験と認証が可能。この認証によって、6D Technologies、Amdocs、Casa Systems、Expeto、MATRIXX Softwareをはじめとするパートナー企業らのソフトウェアとワークロードを「Dell Telecom Infrastructure Blocks」でサポートする。