TSMCは2月24日、熊本県で建設を行ってきたJapan Advanced Semiconductor Manufacturing(JASM)第1工場の開所式を開催した。
同式典には、TSMC創設者のモリス・チャン氏やマーク・リュウ会長、C.C.ウェイCEOらが出席したほか、パートナー企業であるソニーグループの代表取締役会長兼CEOである吉田憲一郎氏、デンソー代表取締役社長兼COOの林新之助氏、トヨタ自動車会長の豊田章男氏らも出席。このほか、日本政府ならびに自民党から斉藤健 経済産業大臣、甘利明 自民党半導体戦略推進議員連盟会長、萩生田光一 元経済産業大臣らが出席したほか、熊本県の蒲島郁夫 知事や建設を担当した鹿島建設の天野裕正社長など、多くの要人が出席したという。
JASMの第1工場は2024年末までの生産開始を計画しているほか、第2工場についても2024年末までに建設に着手し、2027年末までに生産を開始する予定としている。
この2工場が稼働すれば月産10万枚規模の生産能力が提供されることとなる(対象プロセスは40nm、22/28nm、12/16nm、6/7nm)。総投資額は200億ドルを超える予定となっており、ビデオメッセージの形で出席した岸田文雄首相から第2工場についても支援を決定したことが述べられた。第2工場についての政府支援額としては、最大7300億円を超す規模の支援が予定されているという。