東京都、ドローン配送を実証 山間地域の物流機能を強化へ

東京都は2月19日、ドローンレベル3.5飛行（既定条件を満たすと、立入管理措置が不要になる）による宅配便配送の実証を実施すると発表した。佐川急便を中心とした共同事業体による3回目の実証となる。東京都は、ドローン物流サービスの2025年度の社会実装を目指し、民間企業の支援をしている。

　

佐川急便、イームズロボティクス、日本気象協会、サンドラッグによる共同事業体は、2月26日から3月8日までの平日に東京・青梅市で、2つのルートでレベル3.5飛行による宅配便（模擬の宅配物）の配送を実施する。今回の実証実験は、山間地域の物流機能を強化し、生活利便性の向上を図ることが目的だ。

　

同共同事業体は2023年、レベル2飛行（操縦者から見える範囲で自動運転機能を活用する）で2回の実証実験をした。3回目の実証実験は、これまでの成果を踏まえ、運用の高度化を目指してドローンレベルを3.5に引き上げる。配送エリアやルートも拡大するという。

　

東京都は2024年度に、都心部でのレベル4飛行（有人地帯における補助者なし目視外飛行）での長期的なドローンのサービス実証を行う予定としている。実証では、安全面だけでなく採算性などのビジネス面についても検証している。