NTT東日本とシスコシステムズは2月21日、協業を通じて北海道エアポートの新千歳空港国内線ターミナルビルでオープンローミング(OpenRoaming)の実証実験を開始することを発表した。
なお、オープンローミングとは、国際的なWi-Fi相互接続基盤のことで、ユーザーは、パスワードを1度設定するだけで、世界中のオープンローミング対応のWi-Fiスポットに高い安全性を確保しながら、自動接続することができる仕組みを指す。
実証実験の背景
現在、北海道では、インバウンドが増加しており、特にスキーシーズンにおける豪州からの観光客が急増しているという。豪州をはじめ米国、EUなどの国々では、オープンローミングが広く普及しており、一般化しているものの、日本を含むアジア地域の普及は、十分とはいえる状況ではないという。
これらの背景から、北海道の空の玄関である新千歳空港国内線ターミナルを所有する北海道エアポートは、日頃から空港内でのサービス向上に取り組んでおり、今回、豪州観光客の高いニーズであるオープンローミングに対応するため、NTT東日本・シスコとともに安全・安心なオープンローミングの実証実験を実施するに至ったという。
実証実験は、2月初旬に着工、同月中旬から開始し、約2カ月間実施される予定とのこと。