Microsoftは2月13日にWindows 11向けの更新プログラム「KB5034765」をリリースしたが、インターネット上では多くのユーザーからこの更新プログラムの適用後に様々な不具合の発生が報告されているようだ。
The Betanewsが2月16日、「Windows 11 users complain of taskbar, Start menu, and performance issues with KB5034765 update」で伝えたところによると、不具合の報告はReddit上に多数投稿されており、その内容は「タスクバーが表示されない」「スタートメニューが機能しなくなる」など多岐にわたっているという。
報告されている主な不具合
KB5034765は、Windows 11 23H2および22H2向けにリリースされた更新プログラムであり、「Copilot in Windows」のアイコンの位置が変更になったことのほか、多数の修正が含まれている(参考記事:Windows 11向け更新プログラム「KB5034765」リリース、Microsoft | TECH+(テックプラス))。
Redditへの投稿では、KB5034765を適用した複数のユーザーから、次のような問題が発生したことが報告されている。
- タスクバーが表示されなくなった
- スタートメニューが動作しない
- Copilotアイコンをクリックするとタスクバーが消える
- ゲームのパフォーマンスが低下した
- 「更新中」のメッセージが表示されたまま消えない
- ブルースクリーンになった
これらの不具合について、Microsoftからはまだ公式な発表が行われていないため、原因や対処法は明らかになっていない。
暫定的な対処法
Betanewsは、タスクマネージャーを使用してexplorer.exeプロセスを強制終了すると、問題が軽減される可能性があると伝えている。ただし、この対処は一時的なもので、成功しても問題が再発する可能性がある。
最も確実な対処法はKB5034765をアンインストールして元の状態に戻すことだろう。適用済みの更新プログラムをアンインストールするには、設定アプリのWindows Updateのページで「更新の履歴」を選択肢、下部にある「更新プログラムをアンインストールする」の項目をクリックする。アンインストール可能な更新プログラムの一覧が表示されるので、「KB5034765」を選んで右側にある「アンインストール」のリンクをクリックすればよい。
アンインストール後にPCを再起動して再度KB5034765をインストールすれば問題が解消されるという報告もあるが、確実に再発を防げるかどうかは定かではない。Microsoftから正式な対処法がリリースされるまでは様子を見るのが懸命だろう。