RENATUS ROBOTICS、安川電機から資金調達 産業用ロボットと自動倉庫で協業、さらなる無人化目指す

自動倉庫を開発・提供するRENATUS ROBOTICS Inc.(レナトスロボティクス)は2月19日、SAFE型新株予約権の発行による、安川電機からの資金調達を実施した。自社の自動倉庫システム「RENATUS」と、安川電機の産業用ロボット、ACサーボモータのシナジーにより、倉庫の無人化に向けた協業を進める。今回調達した資金は、1号倉庫の建設PJ、および2、3号PJ以降に向けた開発の加速に活用する。

RENATUS ROBOTICS Inc.は、高効率の自動倉庫を開発・提供している。縦横に自在に移動する高速シャトルと、独自のアルゴリズムを組み合わせた最先端の自動倉庫システム「RENATUS」は、独自設計と独自の配車アルゴリズムにより、これまで困難とされていた大規模棚におけるワンストップ梱包を実現。ピッキング人件費を最大1/2まで削減した。

自動倉庫システムの導入コストのうち10~30%を占めていた荷合わせ工程の搬送コンベアも一切不要になり、結果としてシステム全体のコストが大幅に削減できる。これに伴い、従来品において搬送コンベアが占めていた面積を保管エリアにできるため、圧倒的な面積効率も実現している。

このほど、産業用ロボット・ACサーボモータにおける世界のリーディングカンパニーである安川電機から、SAFE型新株予約権の発行による資金調達を実施した。

RENATUS ROBOTICSの開発する超高効率・高ROIを強みとした自動倉庫と、安川電機の提供する世界トップクラスの産業用ロボット、ACサーボモータをかけ合わせ、グローバルにおける物流現場の完全無人化へ向けて取り組んでいく考えを示した。

具体的には、AIピッキングシステムを活用したピッキング工程の無人化、AIバンニング/デバンニングシステムを導入した、バンニング/デバンニング工程の無人化などにおけるシナジーを見込んでいる。

今回調達した資金は、現在RENATUS ROBOTICSが進めている1号倉庫の建設PJに充てるとともに、2、3号PJ以降に向けた開発の加速に活用する。今後は引き続き、Pre-Aラウンドでの追加調達を進めるとしている。